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【レース予想】 4/11(日) 阪神11R 桜花賞【GⅠ】(簡易版)


本日は、阪神11R・桜花賞【GⅠ】の予想(簡易版)となります。
※今週の「レース傾向」は省略します。すみませんm(__)m


阪神11R 桜花賞

◎ジネストラ
○ソダシ
▲メイケイエール
☆アカイトリノムスメ
△サトノレイナス
△ストライプ
△ソングライン


◆想定レースラップ(大逃げ馬は無視。実質想定)
①全体
【34.7-23.6-33.7=1:32.0】 後傾1.0秒
②ラスト5F
【11.9-11.7-11.0-11.1-11.6】 ラスト3F目最速戦


過去5年の勝ち馬の推定走破ラップは以下。

20年デアリングタクト(重)
全体【36.0-23.5-36.6=1:36.1】前傾0.6秒、ラスト3F【11.2-12.2-13.2上がり1位

19年グランアレグリア
全体【35.8-23.6-33.3=1:32.7】後傾2.5秒、ラスト3F【10.8-11.0-11.5】上がり5位

18年アーモンドアイ
全体【36.1-23.8-33.2=1:33.1】後傾2.9秒、ラスト3F【11.1-10.8-11.3上がり1位

17年レーヌミノル(稍重)
全体【35.8-23.3-35.4=1:34.5】後傾0.4秒、ラスト3F【11.1-11.5-12.8上がり5位

16年ジュエラー
全体【36.6-23.8-33.0=1:33.4】後傾3.6秒、ラスト3F【10.9-10.9-11.2】上がり1位


馬場が重かった20年と17年はおおよそ平均走破となっていて前半要素が問われているが、高速馬場で行われた3年は後半3Fのみで勝ち切っていることが分かる。
高速馬場で行われた3年のうち、勝ち馬の中盤2Fの走破は23.6~23.8となっていて、正直言って速くない。
古馬G1ともなれば中盤の2Fから高速ギアに入れて長く脚を使う必要があるが、世代別のマイル戦でかつ中盤が緩みやすい阪神マイルだけに、ラスト3Fに集中して脚を使うことが求められ、そこで如何に違いを生み出すかというレースになる。
また、中盤が緩みやすいということはそれだけ仕掛けが早くなりやすいということでもある。
勝ち馬5頭のうち4頭がラスト3F目最速で、もう1頭のアーモンドアイもラスト3F目に11.1とトップスピードに近い脚を使っていた。
馬場にも依るが、基本的にはトップスピードの持続力が問われるので、早仕掛けに対応できる末脚の絶対量タイプの方が狙いやすい印象だ。
ただし、33.3で上がり5位だったグランアレグリアの年のように、馬場が超高速馬場まで行くと、物理的に後半3Fだけでまとめて面倒を見切れなくなるので、ある程度ポジショニングも必要になってくる。



本命はジネストラ

阪神JFは高速馬場での開催となり、【34.9-23.8-34.4=1:33.1】と例年の桜花賞に近いレースラップとなった。
△サトノレイナスは【35.7-23.5-33.9=1:33.1】という後傾1.8秒の推定走破。
新馬戦が【38.6-25.0-34.1=1:37.7】、サフラン賞が【37.2-24.0-34.0=1:35.2】と前2走ともに超後傾走破だったことを考えると、かなり現実的な入り方をした中でラスト1Fで伸びてきた点に好感が持てる。
自身のラスト5Fは【11.7-11.8-11.3-11.2-11.4】となっていて、11秒台前半を3F持続してきた。
ただ、やはり気になるのは直線入りでスッと反応できなかったこと。
この馬はまだ10秒台のトップスピードを示したことがない。
実はグランアレグリアも桜花賞までは、サトノレイナスと同じく10秒台のトップスピードを使えた実績が無かった。
馬場が超高速化すると、どの馬も10秒台の脚を使いやすくなるため、物理的なトップスピード面で中々差別化できなくなり、結果的に非トップスピード型が上昇するという面は確かにある。
事実、グランアレグリアは【10.8-11.0-11.5=33.3】と10秒台の脚を初めて使い勝ち切ったし、同年のローズSではそれまで10秒台のトップスピード面が課題だったダノンファンタジーが【11.0-10.5-11.6=33.1】という脚で勝ち切っていたりする。
サトノレイナスも10秒台の脚を使ってくることは予想できるが、グランアレグリアと違うのはポジショニングの悪さと3~4コーナーにおける横の位置。
スタートの悪い馬が18番枠を引いてしまったので、縦の位置と横の位置を両立するのがかなり困難になったと思う。
縦の位置を取りに行くと、3~4コーナーで外を回すことになり、ここで10秒台のトップスピードを求められるとかなり苦しくなる。
また、下げ切って3~4コーナーをロスなく回しても今の馬場では前が止まってくれない。
上がり3Fを物理的に引き上げきれるタイプではないので届かない可能性が高くなる。
今年のクラシックの主役になれる馬だとは思っているが、個人的にはオークスから狙いたい馬だ。

2強のもう1頭である○ソダシも、馬場が超高速化したことで買いにくくなった。
こちらはサトノレイナスとは逆にトップスピード面での課題は無い分、持続力が甘い。
阪神JFでは辛うじて差し返したが、アルテミスSでもラスト1Fを11.9と落としていてここで△ククナに一気に詰められている。
ソダシは前半から良いポジションを取り、直線入りで一脚で出し抜いていく典型的な総合力タイプ。
末脚の絶対量はそこまで高くないタイプだけに、馬場が超高速化したことで、前半特化型や後半特化型の進出を許す危険性がある。

◎ジネストラは現状前半特化型の競馬で稀有な才能を見せている。
前走のアネモネSは【33.9-23.7-37.2=1:34.8】で前傾3.3秒という超ハイペースだったが、これを2番手から捕えに行って一旦先頭に立つ脚を見せた。
モタれる癖を見せてしまい後ろで脚を溜めていたアナザーリリックに差し切られてしまったが、要はこれだけ極端なハイペースを先行しても削がれなかったというのがすごい。
実際、3着以下を3馬身離しているし、3走前の未勝利戦も【35.2-23.8-36.6=1:35.6】という1.4秒のハイペースを逃げて刻み、ここでもモタれて差し切られたが、3着以下はなんと7馬身も離した。
こうなるとモタれた原因を探っていく必要がある。
勿論完成度の低さが主因ではあるのだが、現状の完成度でモタれず走ることが可能なのかということだ。
今日は風速1.0~2.0m/s程度で微風程度なので影響を考慮する必要はないが、アネモネS当日は5m/s程度の北西の風が吹いていた。
これがホームストレッチでは向かい風となっていて、これが一つ苦しくなった要因ではあると思う。
また、この超前半型の競馬がそもそもこの馬にとってベストなのかという疑問もある。
意外と未勝利戦を勝ち上がった際の内容が良くて、東京1400m戦なのだが【35.4-12.1-34.9=1:22.4】、ラスト3Fが【11.6-11.4-11.9】というレースラップだった。
同日のオーロC(古馬OP、1400m)が【35.2-11.6-34.6=1:21.4】、ラスト3Fが【11.1-11.3-12.2】という決着だったことを思えば、2歳の11月時点で古馬2C程度の能力は示していたことになる。
自身の推定走破は【35.8-12.0-34.6】で後傾1.2秒、ラスト3Fは【11.3-11.4-11.9】となっていて、後傾走破に変わったことでラスト1Fでもラストまで伸び続けた。
ベストディスタンスはおそらく1400m寄りではあると思うが、超高速馬場で物理的に前半要素が問われると1600mがベストディスタンスになるタイプだと思う。
完成度は高くないし、初めての関西圏への輸送もあるのであまり強気には推せないが、超高速馬場がハマればアッと言わせてもおかしくない馬だと思っている。





以上です。


by zutaka0314 | 2021-04-11 10:32 | 注目レース;レース予想(15.9.20~ | Comments(0)